第一回 料理教室を開催しました

2023年9月10日、視覚障害者のための料理教室第一回を一宮スポーツ文化センターで開催しました。受講者7名、ボランティア6名、講師1名の計14名です。講師の原千鶴子先生はご自身も弱視で、名古屋ライトハウスで長く視覚障害者のための料理教室の講師を務めていらっしゃいます。

7 名はボランティアさんに助けてもらいながら、講師の先生の説明とデモの後、コーンクリームスープ、煮込みハンバーグ、人参グラッセ、野菜サラダを作りました。

コーンクリームスープ作りでは、まず、「大匙」(15cc)「小匙」(5cc)「小小匙」(2.5cc)の基本を教わりました。受講者に料理初心者の男性が多いので、「料理のイロハ」から学びました。

煮込みハンバーグ作りでは、合挽き肉をこね、空気を抜きながら、形を整え、フライパンで両面に焼き目を付けた後、水、ケチャップ、ブイヨンを入れて煮込みました。木ベラとフライ返しを使って、確実にハンバーグを裏返すテクニックを学びました。
ハンバーグをフライパンで焼く際は安全な「コールドスタート」という手法を教わりました。(フライパンに油とハンバーグを入れてから火にかけ、加熱する方法。低温の状態からじっくり火を通し肉の旨みを引き出す。焦げや油ハネもしにくいので視覚障害者にも安心な手法)

人参グラッセ作りでは、円柱状に切った人参を弱火で15分から20分じっくり煮詰めました。竹串を刺して、人参の柔らかさを確認する加減を習いました。「竹串がすっと抜ける」ぐらいです。

野菜サラダ作りでは、ドレッシングの便利な作り方を習いました。瓶かペットボトルに全ての材料( オリーブ油や柚子果汁等)を入れ、50回ぐらい振ればドレッシングができあがります。残ったら、冷蔵庫で保管し、使う時はまた振って使います。また、油を胡麻油に変えれば和風ドレッシングになります。さらに、サラダを美味しく食べるコツは、材料の野菜も容器も冷蔵庫でよく冷やしておく事です。

受講者Tさん

「初めて手こねでハンバーグを作ってみました、市販品とは全然味が違います」

役員 脇田

第一回料理教室を終えて
半年前の「視覚部」設立大会において、料理教室をするなら、見えにくくても、見えなくても、自分で料理ができる工夫が学べる教室にすべき だpとの意見が出ました。
そこから、講師の先生を探し、ボランティアさんを探し、受講者を集め、何とか「視覚障害者のための料理教室」の開催にこぎつけました。参加者の皆様、ありがとうございました。
当日は、ボランティアさんも受講者も役員も皆はじめての経験であたふたする事も多く、あっという間の3時間でした。そんな中でも、受講者Tさんには「ハンバーグが美味しくできました」との感想をいただき、大変うれしく思います。
次回第二回料理教室は11月19日(日曜日)です。開催時間を午前中に変更しました。その他いくつかの運用面の改善も行います。皆様、次回もぜひご参加ください。
2023年10月2日 役員 脇田豊

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