障害者福祉制度についての講座を開催しました

2023年7月13日(木)、ききょう会館にて一宮市障害福祉課長さんを講師にお招きし開講しました。
10名の方にご参加いただきました。

当日は課長さんによる制度説明の後、次の様な質疑応答が交わされました

日常生活用具や補装具の過去の申請履歴を簡単に一覧で知る方法はないか?(Iさん)

そういうニーズもあるというお声が聞けて、ありがたいです。
ただ、すぐには難しいです。
将来、システムが整えば、できる可能性もあります。

受給者証は保健証と一体ならないか?今、病院の窓口で2つとも出している(Iさん)

受給者証と保健証がひとつになるように、国に問題提起しています

マイナカードを保険証として使う時は、暗証番号の入力が必要ですか?
もし必要でも視覚障害者は入力できないんですけど。(Wさん)

マイナカードの担当部署ではないので、ちょっと解りません

就労継続支援A型事業所には、65歳定年制度がありますか?
私は65歳で定年ですって言われてしまいました。(Wさん)

資料不足でちょっと解りません

歩行訓練事業について
歩行訓練は年間6人しか枠がないが、増やせないか?
自分は進行性の目の病気なので、進行に応じて再訓練を受けたい。
6人では新規の人が優先になり、再訓練の人は受けにくい。(Tさん)

歩行訓練は一宮市で全額を出しているんですね。
正確に言うと、「小川視聴覚基金」と言う基金があり、この基金を取り崩してやっています。
大変人気のある事業で、すぐに埋まってしまう状態です。
拡充していかなければいけない事業なんだという事を思っています。
ただ、確約する事は難しいです。

信号機について
尾西一中のところに着いた信号機がわかりにくい。

まちづくり部「地域交通課」に聞いていただきたい。

「同行援護」の使える範囲について
例えば、本日の講座に同行援護で連れてきてもらい、最後に連れて帰ってもらうというのはできないのでしょうか?
同行援護とガイドボランティアの使い分けが分かりません。(Tさん)

個別の事はちょっとよく解りません。

先ほどお話しにあった「電子式歩行補助具」ってなんですか?(Sさん)

私も分りません。
(注)パームソナーの事。
「本体から扇形に超音波を発し,もっとも近くにある物体までの距離に応じて本体が振動する。 足元は白杖で確認し,腰より上にある障害物を避けるために使用する。」

自立訓練について
市役所で冊子を渡されるんですけど目が見えないので「どこかオススメの所はないんですか?」と尋ねたら
私どもは何も言えないので、この中から聞いてくださいと言われました。(Tさん)

市役所としては、特定の業者を紹介するのは誤解を生むのでできないんです。
それこそ、皆様方の情報発信とかでカバーしていただきたい。
市役所の窓口のスタンドを情報発信する場所として使っていただいているところもあります。

Kさん

市役所に行く時は、1人で行ってもダメです。
みんなで行かないといけないんです。
やはり、こういう交流会になんでもいいから出てきて、こういう場合困っているんだけど、どうしたらいいかとか。視覚障害者には、こういう補助がありますよとか。
市役所のほうにばかり頼っていてはダメです。
やはり経験している人がいくらでもいますから、その人たちの意見を聞いてください。

おわりに

障害福祉課長さんのお話にご参集いただきありがとうございます。
市役所だけに頼らず、視覚障害者団体自身が会員相互の情報交流を図り、困り事を解決していきましょう。
一宮市身体障害者福祉協会「視覚部」部長 脇田豊

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